東大初二桁合格校列伝 - 導入 - 復活バネとしての東大二桁

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 一昨年2012年に東大二桁合格校列伝*1の連載を行い、全国の名門校を紹介したのですが、二桁合格校は毎年、新規に登場してきます。東大二桁合格というのは、どの地方の高校でも現実的に達成可能な数値であり、しかも、一度達成すると人々の記憶に残りやすいものです。
 低迷期があったとしても「あの学校はかつて東大に毎年10人以上卒業生を送り込んでいた」という記憶が鮮烈に残るので、中高一貫化、サイエンス校指定などの学校改革で話題になると、たちまち人気校になり、優秀層が集まり、実績復活のチャンスが与えられます。
 一方、東大二桁合格を達成せず、その状態が長期間続くと、「あそこは難関大学を目指すような校風ではないよね」というイメージが定着してしまい、優秀層が志望しづらい雰囲気になります。特に私立の場合は、生徒募集のために知名度を上げる必要があり、スポーツや芸術の分野に力を入れることになり、進学校のイメージがますます希薄なってしまいます。
 進学校に復活バネというものがあるとすれば、それは東大二桁合格実績だと思います。