今年は、早大合格数が激減した学校が多かったようです。もちろん、無駄な受験を控えた結果、合格数が減った面もあります。実際、慶大はその傾向があります。しかし早大の場合、前年と大きな違いがあります。以下の資料は、首都圏で合格数の多い学校を順番に並べて、1位から50位までの合計と1位から100位までの合計を、それぞれ、早大と慶大、2013年と2014年について比較したものです。早大の場合は、早大学院、早大本庄、早実、早稲田中高は対象外にしています。
合格数計 | 早2013 | 早2014 | 前年比 | 慶2013 | 慶2014 | 前年比 |
---|---|---|---|---|---|---|
1位〜50位 | 6575 | 6036 | 91.8% | 3809 | 3590 | 94.3% |
1位〜100位 | 9694 | 8375 | 90.1% | 5134 | 4784 | 93.2% |
総合格数 | 17424 | 17151 | 99.5% | 8737 | 8284 | 94.8% |
(推薦含む) | 19393 | (88.4%) |
慶大の場合は、大学発表の総合格数が前年比94.8%となっていて、これは順位毎の累積合格数と見事に一致しています。ところが早大は大学側の発表は前年とほぼ同じ数なのに、順位毎の累積号合格数が大幅に減っています。これには理由があります。今年から早大が高校別の合格数を公表したからです。
通常、高校側が発表する合格数はAOや推薦合格を含みます。そして週刊誌はその数字を掲載します。ところが、今年は大学側からの公式発表があったので、高校には問い合わせず、その数値を載せています。したがって、平均すると前年比90%程度の数字になっています。これは、昨年の一般合格+推薦合格と今年の一般合格の比88%に近い数字になっています。
一部の高校、特に女子校では前年から早大の合格数が大幅に減った学校があります。従来はAOを含めていた数だったのが、今年から除外した数になったのも、大幅に減った理由のひとつと思われます。