公立中高一貫校がやってきた - 新潟県(教育格差絶望県になる危険性)

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※この記事は2月11日に書いています。

  • [位] は全国順位、[卒数](下二桁をマスク)は実数、それ以外は百分率、[TH]は東北率、早慶は参考情報
校名 TH 七帝大
126 新潟 3xx 2.8 1.8 0.8 0.3 5.8 2.3 8.9 4.1 5.49%
238 長岡 3xx 1.4 1.7 0.3 1.4 1.4 4.3 1.2 2.91%
274 直江津中教(2007中) 1xx 1.8 1.8 0.9 3.6 3.6 2.29%
312 津南(2006中) xx 1.9 3.8 3.8 1.92%
323 村上中教(2002中) xx 2.7 2.7 2.7 1.3 1.80%
337 燕中教(2005中) xx 1.3 3.9 2.6 2.6 1.3 1.60%
442 新潟明訓 4xx 0.7 0.2 0.2 0.2 0.7 0.2 3.4 1.1 1.09%
799 高志(2009中) - 0.00%
801 阿賀黎明(2002附) xx 0.00%
822 柏崎翔洋(2003中) xx 1.4 0.00%
860 佐渡中教(2008中) - 0.00%

 新潟県の教育関係者には悪いのですが、この布陣は最悪と言わせてもらいます。10年後、新潟県には神奈川県に匹敵する教育格差絶望社会が到来するでしょう。このような最悪の布陣を計画した教育担当者はどのような背景の人なのでしょうか、よほど中学受験に対して素人か、悪意のあるスパイかどちらかでしょう。
 まず、中等教育学校を6校も設立するのは愚策です。中等教育学校は12歳で選別を行い、以後、一般の公立中から合流を許さない制度です。ところが12歳の子供では受験に対する主体性を持てず、結局、家庭環境が子供の将来を決めることになります。しかも、それぞれの中核都市すべてに中等教育学校を置くのですから、新潟県では、教育熱心でない家庭に生まれた子供には難関大学行く道が閉ざされます。
 また、これでは、自律性のある私立中高一貫校は成長できません。民業圧迫もはなはだしいです。既に私立一貫校が成長していて、中学受験の弊害が問題になっている首都圏とは異なります。そして、神奈川県のように私立一貫校が成長した結果での教育格差であれば、仕方ない面もありますが、新潟県は公立一貫校が教育格差を助長するのですから、納税者としてはたまったものではありません。
 新潟高校と長岡高校で何とか高校受験の秩序を維持するのでしょうが、このようにすべての中核都市で優秀層を12歳で青田買いすることは、公立中学校の荒廃が進むのは避けれられないでしょう。


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