私は、かねがね、外人教員や留学生を指標に加えている大学ランキングは茶番だと言ってきました。外人教員や留学生の数がその大学の教育力となる根拠が全くないからです。
例えば、アメリカとカナダのように同じ言語*1で、国境を接し、所得水準、法制度も似たような国同士なら、双方で、教員と学生を融通すれば、容易に指標をあげることができるからです。
ところが、東大の一部の勢力は何を勘違いしたのか、その順位ばかり気にして、大して能力も実績のない外人を教授に登用したり、日本人の学生に提供すべき定員枠を、他の国の留学生に生活費まで出して割り当てているのですから、日本人からみてメリットは何もありません。おまけに秋入学とが言い出す始末です*2。こういうのを植民地根性って言うんですよ。私立大ならともかく国立大が率先してやることじゃないでしょう。
最近、新しい指標で大学の順位をつける試みがあります。大企業の社長の出身大学の集計した指標です。ビジネスよりの指標ですが、少なくとも、人材輩出力としては、根拠がある指標です。ランクインした日本の大学と世界順位を紹介します。
- Alma Mater Index: Global Executives 2013
Alma Mater Index | Institution name | Country |
---|---|---|
2 | 東京大(University of Tokyo) | JPN |
9 | 慶応大(Keio University) | JPN |
18 | 京都大(Kyoto University) | JPN |
20 | 早稲田大(Waseda University) | JPN |
27 | 中央大(Chuo University) | JPN |
43 | 一橋大(Hitotsubashi University) | JPN |
52 | 東工大(Tokyo Institute of Technology) | JPN |
74 | 大阪大(Osaka University) | JPN |
100 | 法政大(Hosei University) | JPN |
先日紹介した衆議院議員の学歴*3と似たような順位になっています。ここでも、東大早慶は卓越した数値を残しています。なぜ、こんな記事を書いたかというと、七帝大率ランキングに早慶のある程度の補正を加えるのは避けられないのかなという言い訳のためだったりします。