私立大学の場合、実際の合格者数に比べて進学者数は少なくなります。ではどのような数字になるのか簡単にまとめてみます。資料がそろっている2012年の数字を紹介します。
- 合格者数:12087名
- 一般入試:9279名
- 正規合格:8592名
- 補欠合格:687名
- 推薦入試:706名
- 自薦:122名
- 指定校推薦:584名
- AO入試:481名
- 帰国生入試:205名
- 塾内進学:1416名
- 一般入試:9279名
※補欠合格は入学の意思を示して初めて合格者と認定されるので、補欠合格者数=補欠進学者数です。推薦入試とAO入試も合格者数=進学者数です。慶應ニューヨーク学院と、留学生入学は日本の高校としてカウントされないので除外しました。
合格後に入学辞退ができるのは、一般入試正規合格と帰国生入試の計8797名です。2012年度の入学者数は、6606名です。
合格者数 | 進学者数 | 進学率 | |
---|---|---|---|
一般・帰国生 | 8797 | 3316 | 37.7% |
推薦・AO・補欠 | 1874 | 1874 | 100.0% |
塾内進学 | 1416 | 1416 | 100.0% |
合計 | 12087 | 6606 | 54.7% |
一般・帰国生に限定すれば、東大早慶合格率の加重値0.33は、東大の定員比で約3倍、進学率で約0.33と、双方ともいい線を行っているのですが、塾内進学の数を加味すると、東大の定員比では約4倍となり、加重値を0.25にしたうえで、東大早慶進学率の補正を掛けたほうが、旧帝大とのバランスが取れるのかもしれません。
余談ですが、大学の5人に1人以上が塾内進学となると、これは派閥として無視できない数です。一方 多くても東大の15人に1人しかいない開成が東大内で派閥を形成できないのは、関係者なら誰でも知っていることです。特に理系では、出身高校によるつながりよりも、研究室レベルでのつながりのほうがより濃密な関係になります。