閉鎖通学圏分析2013 - 周辺県公立

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※この記事は4月9日発売のサンデー毎日の情報に基づいて書いています。

 今年の顕著な特徴として周辺県の公立が軒並み微減したことです。本当に今年は種別による明暗が綺麗に分かれました。「東京公立>首都圏北部私立>周辺県公立>東京国私立>神奈川私立」という順番になりました。

都県・区分 2012 割合 2013 割合 増減
茨城・公立 40 2.44% 33 1.99% ▼0.46%
千葉・公立 43 2.63% 42 2.53% ▼0.10%
埼玉・公立 78 4.76% 76 4.58% ▼0.19%
神奈川・公立 49 2.99% 45 2.71% ▼0.28%

 減少幅が少ないほうから、「千葉県>埼玉県>神奈川県>茨城県」となります。茨城県水戸第一高校の9名減の不振が響いています。ただ、水戸第一は閉鎖通学圏外なので、それを除くとほぼ前年並みの数値になります。その意味では、どの県も0.2%程度の減少幅に収まっています。

区分 増減 茨公 茨私 千公 千私 埼公 埼私 東公 東私 神公 神私
茨公 ▼0.46 -0.46
千公 ▼0.10 -0.10
埼公 ▼0.19 -0.19
神公 ▼0.28 -0.28

 神奈川県を除き、どの県も流出は同一県内の私立への流出に留まっています。減少分は同一県内の私立が吸収し、県全体としては前年並みもしくは増えています。地域という空間面の移動ではなく、高校受験よりも中学受験を選んだという時間軸の動きになっています。ここでも『学住近接』が進んでいます。