※この記事は4月9日発売のサンデー毎日の情報に基づいて書いています。
今年は都立の躍進が目立ちましたが、その次にくるのが、茨木、埼玉、千葉の私立勢です。綺麗にそろったといっていいでしょう。偶然とは言えません。
都県・区分 | 2012 | 割合 | 2013 | 割合 | 増減 |
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茨城・私立 | 19 | 1.16% | 25 | 1.51% | △0.34% |
千葉・私立 | 77 | 4.70% | 89 | 5.36% | △0.65% |
埼玉・私立 | 36 | 2.20% | 39 | 2.35% | △0.15% |
今年のキーワードに『学住近接』を上げました。都心の準難関校よりも近くの中堅校という流れが定着しつつあります。近所に難関大学に進学できる環境が整えば、わざわざ都心まで行かないものです。
区分 | 増減 | 茨公 | 茨私 | 千公 | 千私 | 埼公 | 埼私 | 東公 | 東私 | 神公 | 神私 |
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茨私 | △0.34 | 0.46 | \ | -0.12 | |||||||
千私 | △0.65 | 0.12 | 0.10 | \ | 0.43 | ||||||
埼私 | △0.15 | 0.19 | \ | -0.04 |
閉鎖通学圏分析では、どの県も県内公立から優秀層を奪っています。これは直接奪っているというよりも、周辺県では、まだまだ中受ピークはきておらず、中学受験率が高水準だったことも理由です。ただ、渋谷幕張を抱える千葉県と、それ以外の県では傾向が違っています。千葉県は茨城県や東京都から奪っていますが、ほかの県では、若干流出が上回っています。
次にこの3県の過去6年間の二桁合格校を紹介します。『学住近接』が進んできたことがわかります。この結果は6年前の中学受験生が出したものですから、今後はますますこの傾向が進むでしょうし、今年の結果をみて、今後は更に拍車がかかるでしょう。渋谷幕張ばかり注目されますが、ほかの私立も実績を伸ばしてきました。
沿線 | 校名 | 2008 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | |
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A | JR東北線 | 栄東 | 11 | 12 | 11 | 12 | ||
B | 東武伊勢崎線 | 開智 | 17 | 11 | ||||
C | JR常磐線 | 江戸川取手 | 20 | 11 | 11 | 13 | ||
D | 京成本線 | 東邦大東邦 | 10 | 10 | ||||
E | JR京葉線 | 渋谷幕張 | 35 | 28 | 47 | 34 | 49 | 61 |
F | JR総武線 | 市川 | 13 |