東大前期日程合格発表動向2013 - 都立旋風 - サンドバッグ日比谷より

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※この記事は3月17日に書いています。

 都立校からの東大合格者数が昨年の105名から今年の前期暫定値で130名と大躍進したのは確かですが、この中で完全高校募集校について見てみます。都立一貫校でも高校募集から東大に合格する生徒が(特に両国高校には)いることは否定しませんが、ここでは完全高校募集校だけに限定します。昨年確定値が91名で、今年の前期暫定値が108名です。高校募集だけでも17名伸びています。
 さて、東京都には進学指導重点校が7校ありますが、伝統や地域配分からみて次の5校、日比谷、西、戸山、都立国立、八王子東が今後とも都立高校を引っ張っていくことになるでしょう。他の2校は地域配分的に中途半端な位置にあるようです。
 中学募集は7年周期、高校募集には4年周期があります。これは躍進した年の志望者が入学し卒業するまで中学募集では7年、高校募集で4年、経過時間が必要だからです。

日比谷 +0年 +1年 +2年 +3年
2002年 5 5 3 14
2006年 12 28 13 16
2010年 37 29 30 (26)
都立西 +0年 +1年 +2年 +3年
2002年 17 25 11 18
2006年 19 16 28 15
2010年 20 29 24 (32)
戸山 +0年 +1年 +2年 +3年
2002年 4 5 6 7
2006年 6 3 4 5
2010年 3 7 10 (10)
都国立 +0年 +1年 +2年 +3年
2002年 13 9 6 6
2006年 9 16 5 13
2010年 14 13 15 (21)
八王東 +0年 +1年 +2年 +3年
2002年 9 13 8 9
2006年 10 16 7 7
2010年 8 7 5 (8)
5校計 +0年 +1年 +2年 +3年
2002年 48 57 34 54
2006年 56 79 57 56
2010年 82 85 84 (97)

 2006年が学区撤廃一期生です。2002年と2006年の4年周期を見るとどちらかというと都民は様子見状態で、日比谷以外は変化がありません。日比谷一極集中が起き、西などは4年前から大きく落ち込んだ年もありました。ところが、2010年からの4年間は日比谷雁行現象がおき、八王子東以外は大きく伸ばしてきました。4年間の周知期間を経て、都民が都立重点校ならば高校受験からでも難関大学合格は可能だと気づいたからでしょう。
 日比谷というのは都立旗艦校ですから、フリークもアンチも多く、何かと話題になっては叩かれる存在です。高校募集の4年周期で見ると常に大躍進しているのですが、毎年のように日比谷限界説が出てきます。旗艦校は常に標的になり、逆風を受ける存在ですから、有名税みたいなものです。サンドバッグ日比谷が風除けになることで、他の都立が地位を固めてきました。立派に旗艦校の役割を果たしています。4年毎に都立は30名以上合格実績を伸ばしてきますから、おそらく来年から次の4年間は都立から160名以上の東大合格者が出てくるでしょう。実際は、雪だるま現象が起きて、それ以上の数字になる可能性が高いと思われます。