学区撤廃で公立高校はどうなったか? - 2006年-2009年

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※この記事は2月16日に書いています。

 学区撤廃一期生直前の2006年から2009年の4年間を見ていきます。

2006 2007 2008 2009
浦和 16 33 33 36
旧第一公立 11 9 8 14
旧第二公立 5 5 7 10
旧第五公立 0 0 1 0
旧第六公立 2 0 1 2
旧第七公立 1 0 1 0
旧第八公立 4 2 8 9
公立計 23 16 26 35

 運命の2007年は予測どおりの数字になったのですが、(浦和一極集中が起きるという予測どおりの数字になったですが、)2008年に予測を裏切る数字が出てきました。浦和高校の33名維持は予測どおりですが、他の公立高校が10名も合格者数を増やしました。
 また私立は、埼玉県にも本格的な進学校が成長したきて数を増やしたのは、学区撤廃とは別要因で、これは予測の範囲内でしょう。
 とにかく、浦和以外の公立高校が数を増やすのは、既存の理論では説明できません。公立高校の雁行現象と言えるでしょう。
 平凡な受験予想屋は公立トップ高校一極集中しか予測できません。(いや、そうであってほしいと願っているだけです。)ところが、学区撤廃で公立トップ校が伸びてくると高校受験そのものが変容してきます。公立トップ校を目指すからこそ、高校受験そのものが活性化しレベルがあがります。そして、公立トップ校に残念だった受験生の受け皿として二番手校、三番手校が伸びてきます。その理論どおりに2009年も浦和以外の公立高校がまた東大合格者数を伸ばしてきました。浦和以外の公立が30名を超えたのは、1995年以来、実に14年ぶりです。県計が100名を越えたのも、1995年以来です。

2006 2007 2008 2009
旧第一私立 5 1 5 12
旧第二私立 11 12 9 10
旧第五私立 0 0 0 1
旧第六私立 0 1 0 0
旧第八私立 6 6 14 7
私立計 22 20 28 30
県計 61 69 87 101