※この記事は1月20日に書いています。
順 | 校名 | 初二桁 | 人数 | 最高 | 人数 | 最終 | 登場 |
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215 | ◎江戸川学園取手 | 1996年 | 15名 | 1999年 | 20名 | 2012年 | 14回 |
しばらく情勢が落ち着いていましたが、またにわかに進学校の盛衰が始まります。そして、進学校の盛衰に最も大きな影響力を及ぼすのが東京都の教育行政です。これは、プラス方向にもマイナス方向にも大きな影響を及ぼします。1996年というのはグループ合同選抜制度最後の卒業生です。
- 学区合同選抜時代 1955年〜1969年 (15年間)
- 学校群時代 1970年〜1984年 (15年間)
- グループ合同選抜時代 1985年〜1996年 (12年間)
- 単独選抜時代 1997年〜2005年 (9年間)
- 全都区時代 2006年〜
グループ合同選抜制度そのものが悪いとは思えないのですが、都立衰退を象徴する制度になりました。その後、東京都が教育行政を全く放棄した単独選抜時代の始まりです。都立暗黒時代と私立中高一貫校全盛の時代が始まります。
ところが、これは東京都だけに留まりません。私立全盛が始まると、周辺県の公立が苦戦を始め、また周辺県にも新設私立一貫校が登場してきます。学校群以後、公立御三家といわれた、浦和高校、千葉高校、湘南高校も1997年ごろから苦境に陥ります。
前置きが長くなりましたが、その私立一貫校全盛時代の到来を象徴するのがこの江戸川学園取手高校の躍進だからです。それが2005年まで続くことになります。この江戸川学園取手の躍進が、新設一貫校のモデルになっているのは確かです。