絶望高校受験 5 - 2000年代

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 2000年代を前半と後半に分けた5年毎に神奈川県の東大合格者数の合計と、その前段階として1990年代後半の数値を紹介します。括弧内の数値は資料がそろっていないので参考値です。私立には、○男子校、●女子校、◎共学校(別学混合校も含む)の印を付けました。

1995-1999 東大 2000-2004 東大 2005-2009 東大
1 ◎桐蔭 434 ○栄光 256 ○栄光 272
2 ○栄光 298 ◎桐蔭 244 ○聖光 234
3 ○聖光 184 ○聖光 191 ○浅野 119
4 ○浅野 115 ○浅野 120 ◎桐蔭 45
5 湘南 84 ●フェリス 57 湘南 45
6 ●フェリス 76 湘南 50 ●フェリス 44
7 横浜緑ヶ丘 43 ◎公文国際 31 横浜翠嵐 35
8 厚木 32 厚木 28 ◎公文国際 34
9 横浜翠嵐 28 サレジオ 28 ○桐蔭中教 27
10 光陵 24 横浜翠嵐 (24) サレジオ 27

 この期間で顕著なのは、上位6校だけでなく、それ以下でも私立勢が勢力を増したことです。00年代前半は10校中7校が、00年代後半では8校が私立勢に占められています。公立トップ校の交替は80年代に起き、公立中堅校の崩落は00年代に起きました。その間20年の遅延があります。東京都では都立トップ校が潰され、中間層が切り崩されて、そして、学区トップ校が陥落していくという同時進行でした。ところが、神奈川県では湘南高校がトップを退いてからも、中堅の公立高校は90年代もそこそこの実績を挙げていました。やはり、公立高校の学力水準を維持する何かがあったはずです。
 私も主観を排して、経年分析をした結果、当初の見込みどおりです。いよいよ「絶望高校受験」にふさわしく、分析を掘り下げていきます。