わが子の「難関大合格力」を伸ばしてくれる中高一貫校

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サンデー毎日

 ちょっと、今週号の特集は問題ありかなと、思います。まず、偏差値表ですが、日能研の2011年度と2012年度の、結果偏差値と予想偏差値をそれぞれ使っています。大学合格実績は2011年度のものなので、本来なら2005年度の結果偏差値を使うべきです。今の偏差値を元に、6年前の入学生を伸ばしたといっても説得力がありません。
 次に、「偏差値30の中学から偏差値70の東大に合格するには、生徒をそれだけ伸ばしたことになる」という一文があるのですが、余程、記者が勉強不足か、記者が嘘をついているかのどちらかになります。偏差値30の中学校の生徒がみんな偏差値30であるわけでなく、偏差値が60あっても、校風が好き、通学が便利、特待生待遇などの、諸条件で入学してくる生徒はいます。中堅以下の進学校で東大合格実績を稼いでいる生徒は、ほとんどが上記の理由で入学した生徒です。
 中学校の段階で偏差値30でも、6年間あれば子供は飛躍的に成長しますから、難関大学の合格が不可能とはいえませんが、それは、本人が努力した結果です。いずれにしても膨大なデータを持っているわりには、週刊誌はときどきピント外れの特集を組むことがあります。週刊誌の特集は、「広告主」が誰であるかをつかむのがポイントです。