四谷大塚中学入試案内2012

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中学入試案内〈2012〉

 四谷大塚中学入試案内2012が発売になったようです。書店で立ち見をしましたが、緊急に欲しいデータがなかったので、様子を見ています。どうも品薄のようです。アマゾンでも品切れと出ていました。この資料は最終的に大量に発行され、中古市場にも安価で出回るので、それほど入手で焦ってはいません。
 このブログの最初のデータは四谷大塚の資料だったので、データの一貫性から購入を続けるべきなのですが、入試結果グラフや7年間偏差値の網羅性が低くなって、玄人受けのするガイドでなくなってきました。自分の子供の合否を占う意味では、それで十分なのですが、全体の傾向を見るのであれば、100%網羅する資料のほうが重宝します。
 四谷大塚も、昨年からSAPIXが独自模試をはじめたために、最上位層の受験者がごっそり抜けてしまいました。SAPIXがどれだけ協力的か分かりませんが、合否追跡や併願パターンの資料作成も今後は苦労するはずです。この点では、最上位から中堅私学まで、がっちりと塾生で固めて、正確なトラッキングもできる日能研資料のほうが信頼性が高まるのかもしれません。
 ただ、これは私のようなマニアが、調査資料の精度が落ちるので、残念だと思っているだけで、教育内容の点では、SAPIXがいいのか、四谷大塚がいいのか、日能研がいいのか、それ以外の塾がいいのか、それは各家庭が子供との相性を加味して決めることです。
 私見を少し言いますと、四谷大塚の予習シリーズは、質も量も中学受験では申しぶんなく、このテキストをこなせば、中堅私立に入っても公立中に入っても、大学受験で御三家の生徒と互角に戦える基礎力は付きます。中学受験という視野だけで見れば、さらにプリント漬けで受験テクニックを叩き込み、御三家に入れるのも立派なことですが、長期的な大学受験戦略で見ると、小学校の時にやっておくべきことは、四谷大塚の予習シリーズをマスターすることが必要十分条件と思います。それ以外はオプションです。背伸びして難関私立中で苦労するぐらいなら、余力を残して中堅私立中に入ったほうが、本人が楽しく中高生活を送れ、そして、より上位の大学に行けると思います。