国公立大医学部が伸びている学校2011

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 医学部指向について、いろいろ自論を展開するために、データを分析したのですが、データ不足で長期的な傾向はつかめません。ただ、折角、調査したので公開してみます。元データは、『高校の実力』2010年度版と2011年度版です。2008年から2011年までの4年間でデータを収集できた首都圏の学校を対象にしています。4年間のデータから一次の相関関数を求めて、医学部合格数の増分が大きい高校から並べました。

  • y = ax + b
  • y は推計合格数、x は年度、2012年度が0、2011年度は−1、2010年度は−2として、過去はマイナス方向に伸びていきます。
  • a は傾き、各年度ごとの増減数、b は切片、このモデルでは2012年度がY軸になるので、切片=2012年度の予測合格数になります。
増分 校名 国公立大医 国公立大医+東大
5.9 ◎東邦東邦 y = 5.9x + 31.5 y = 6.6x + 37.5
4.9 桜蔭 y = 4.9x + 61.0 y = 9.5x + 140.0
3.8 巣鴨 y = 3.8x + 35.5 y = 5.6x + 62.5
3.7 ●豊島岡 y = 3.7x + 33.0 y = 4.7x + 52.0
2.3 ○城北 y = 2.3x + 20.5 y = 7.0x + 50.5
2.1 ●白百合 y = 2.1x + 13.0 y = 2.9x + 24.0
2.1 ●女子学院 y = 2.1x + 19.0 y = 4.2x + 51.0
1.9 △筑波大附 y = 1.9x + 18.5 y = 4.9x + 62.0
1.7 ○早稲田 y = 1.7x + 12.5 y = 1.9x + 27.5
1.6 千葉 y = 1.6x + 28.0 y = 1.1x + 48.5
1.2 ◎茨城 y = 1.2x + 9.0 y = 1.7x + 13.0
1.1 ○浅野 y = 1.1x + 16.5 y = 3.1x + 52.0
1.1 日比谷 y = 1.1x + 14.5 y = 8.0x + 55.5
0.8 ○聖光 y = 0.8x + 19.0 y = 7.2x + 89.5
0.6 ○桐蔭中教 y = 0.6x + 9.0 y = 0.2x + 18.5
0.5 ◎江戸川取手 y = 0.5x + 23.5 y = -2.5x + 27.0
0.4 浦和一女 y = 0.4x + 9.0 y = 0.2x + 12.0
0.3 浦和 y = 0.3x + 15.5 y = -1.3x + 43.5
0.1 渋谷幕張 y = 0.1x + 22.0 y = 1.7x + 62.0
増分 校名 国公立大医 国公立大医+東大
-0.0 ◎桐蔭 y = -0.0x + 15.0 y = -1.3x + 23.0
-0.2 ●雙葉 y = -0.2x + 6.5 y = 1.3x + 23.5
-0.3 ○海城 y = -0.3x + 27.5 y = -2.0x + 63.0
-0.4 △筑波駒場 y = -0.4x + 21.5 y = 7.4x + 137.0
-0.5 水戸第一 y = -0.5x + 8.5 y = -0.2x + 20.5
-0.6 国立 y = -0.6x + 8.0 y = 1.9x + 25.5
-0.7 駒場東邦 y = -0.7x + 21.5 y = 9.3x + 97.0
-0.7 ○栄光 y = -0.7x + 18.0 y = 5.1x + 88.0
-1.6 ○開成 y = -1.6x + 43.5 y = -3.7x + 204.5
-2.4 桐朋 y = -2.4x + 7.0 y = -2.5x + 33.5
-3.4 学芸大 y = -3.4x + 22.5 y = -10.2x + 70.5
-4.4 ○麻布 y = -4.4x + 11.0 y = -4.4x + 89.5

 増分(国公立大医の傾き)が大きい学校ほど医学部が伸びています。「 0<(国公立大医の傾き)<(国公立大医+東大の傾き)」のときは、医学部も東大も伸びている状況です。「 0<(国公立大医+東大の傾き)<(国公立大医の傾き)」のときは、医学部指向が強くなり、東大の合格数が減っている状況です。「(国公立大医+東大の傾き)< 0<(国公立大医の傾き)」では、医学部意向が強くなり、上位層が薄くなっている状況です。後者になるほど好ましくない状況です。医学部が伸びている19校のうち、最初に該当するのが14校、2番目が3校、最後が2校です。