鉄緑の真実

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 下記の表は、各鉄緑指定校に対して、一学年当たりの鉄緑生数と卒業生数、東大合格者数と、それらの比率を比較したものです。ただし、学年により鉄緑生の人数は違いますし、今年卒業した生徒や過年度の生徒と鉄緑との関わりは分かりません。また、鉄緑生が全員東大に合格するわけでなく、鉄緑生以外からも多数東大に合格していますので、鉄緑生数÷東大合格者数の指標は単なる目安です。

校名 鉄緑 卒数 東大 鉄/卒 鉄/東 東/卒
筑駒 57 160 103 35.4% _55.0% 64.4%
開成 87 400 171 21.7% _50.8% 42.8%
栄光 _4 177 _63 _2.2% __6.1% 35.6%
桜蔭 78 234 _75 33.1% 103.3% 32.1%
聖光 11 225 _63 _5.0% _18.0% 28.0%
駒東 24 232 _64 10.2% _37.0% 27.6%
麻布 27 304 _71 _8.9% _38.3% 23.4%
武蔵 _6 167 _28 _3.6% _21.4% 16.8%
筑大附 28 239 _36 11.6% _76.9% 15.1%
女子学院 15 222 _32 _6.5% _45.3% 14.4%
雙葉 19 172 _16 11.2% 120.8% _9.3%
海城 32 382 _34 _8.2% _92.6% _8.9%
白百合 22 173 _11 12.4% 195.5% _6.4%
豊島岡 28 362 _13 _7.8% 216.7% _3.6%

 上記の数字をみて、トップ校がダメだった場合、鉄緑に行かないと難関大学は無理だと考えるか、トップ校だって、鉄緑校に行かずに東大に合格している人は多数いると考えるか、保護者の判断によります。私は後者なのですが、どうしてもトップ校残念組みは発想がネガティブになりやすく、前者の考えに陥るようです。実際、鉄緑のカリキュラムはオーバースペックとの指摘も多く、トップ校の生徒だって、学校との両立ができずにアブ蜂取らずになることを指摘されています。まして、(個人レベルでは合否に運不運もあったと思いますが、)平均レベルで劣るトップ校残念組みはその危険性が更に高まります。むしろ、鉄緑依存度の低い、栄光、聖光、武蔵が近年好調に思えるのは、私の気のせいでしょうか?
 逆に鉄緑依存度が高かった某私立男子高は、近年不振のため、鉄緑の指定校から外されています。自塾へ多数受講生が来ていたにも限らず、不振のため学校ごと指定校から外すという行為は、自塾が不振の原因であったと自ら認めた行為でもあります。浪人主体の予備校ではこんな不誠実な態度は取りません。取れば倒産するだけです。出身高校によらず自分の生徒達が最大限第一志望に合格できるように努力するものです。
 進学校の場合、総合塾は必要ないでしょう。浪人して初めて総合塾が必要になります。現役のときは、苦手科目の克服や専門性を高めるための単科塾で十分でしょう。もちろん、学校の勉強だけでも難関大学に合格できます。