開成の最盛期はいつか?

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 開成は1982年に東大合格者ランキングのトップになって以来、30年間連続トップを続けています。合格者数の絶対値でなく、3000人あたりの合格者数で変遷を追ってみます。

年度 実数 3000人比 100⇔220
1982 134 131 ###
1983 129 126 ###
1984 134 131 ###
1985 157 153 ######
1986 162 150 ######
1987 141 113 #
1988 162 128 ###
1989 167 144 #####
1990 155 133 ####
1991 191 159 #######
年度 実数 3000人比 100⇔220
1992 201 166 ########
1993 171 143 #####
1994 197 164 ########
1995 170 142 #####
1996 158 132 ####
1997 188 160 #######
1998 205 177 #########
1999 165 144 #####
2000 166 151 ######
2001 175 161 #######
年度 実数 3000人比 100⇔220
2002 164 151 ######
2003 181 166 ########
2004 177 163 #######
2005 170 156 #######
2006 140 129 ###
2007 190 175 #########
2008 188 181 ##########
2009 138 133 ####
2010 168 162 #######
2011 172 165 ########

 開成の最多合格者数は1998年の205名です。ところが当時は今よりも募集定員が一割多く3400人の時代でした。また、1992年に201名を記録したときは、更に多く3500人募集の時代です。この数値にその時代の総合格者数で補正を掛けることで比較してみました。百分率にするよりも東大の総合格者数を3000人として補正を掛けるほうがより具体性のある比較ができます。その補正値では、1992年は、201名→166名、1998年は、205名→177名となります。一方、2008年は、188名→181名となり、開成の最盛期は2008年であり、現時点でも同様の実績を残していることから、最盛期の最中と言ってもいいでしょう。2006年、2009年と不振に陥る年はありましたが、基本は高止まり傾向です。
 開成の最盛期の話題となると、次に日比谷の最盛期を知りたくなるものです。残念ながら1963年以前は東大募集人員の正確な数字が断片情報しか分かっていません。継続的な情報が得られる1964年から、日比谷が首位を明け渡す最後の4年間について補正値を出してみます。

年度 実数 3000人比 100⇔220
1964 193 216 ##############
1965 181 192 ###########
1966 128 136 ####
1967 134 142 #####

 1964年は、日比谷高校が最大値193名を出した年です。当時の東大総合格者数は2600人程度なので、3000人当たりの補正値を出すと、193名→216名となり、今の開成をしのぐ勢いがあったことが分かります。