日比谷

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年度 卒数 東現 早現 慶現 早慶 東既 早既 慶既 率図
2006 319 9 82 65 13.90% 8 46 19 #####
2007 313 20 97 65 18.48% 9 44 33 #######
2008 319 4 58 64 10.97% 7 37 41 ####
2009 320 9 89 86 16.41% 18 64 39 ######
2010 317 19 104 108 22.82% ##########
2011

 日比谷高校は、旧制府立一中で戦前から東大への合格者を多数輩出してきました。戦後から高度成長期までは東大合格者数一位の座を続けてきました。多数の著名人を輩出しています。日比谷高校に変化が起きたのは1967年の学校群導入以後です。孫悟空の緊箍児(きんこじ)みたいなものでしょうか?あまりにも制約が多すぎて、東大二桁合格もできない状態でした。1993年には東大合格者数1人まで落ち込み、箱根駅伝のたすきではないですが、このときの合格者が伝統をつないだからこそ日比谷が復活できたとも言えます。2003年に学区の呪縛が取り払われて、東京都1200万人が通学圏になったとたん、復活を開始し、瞬く間に高校募集だけの学校でトップになりました。
 当初は半信半疑の声もありましたが、公立中出身者が主役である高校受験では圧倒的に公立高校に支持が集まるのは当然です。高校受験では、難関私立高や難関国立大附属高よりも人気が高まっていくでしょう。高校受験の主役が公立高校になってしまうと、おのずと中学受験も大激震に見舞われることになるでしょう。(だから、大手中学受験塾の情報だけを鵜呑みにすると危険です。)
 私の経験上、大学受験で中高一貫教育でないと困難と思えるのは、東京大学理科三類だけです。他の科類や大学であれば、高校受験でゼロからスタートしても十分合格可能です。むしろ中高一貫生は、中だるみからのスパートに失敗すると高入生よりも低迷してしまいます。
 従来は多少野放図な経営をしても、他に選択肢がないという理由で、私立中高一貫校の独壇場でしたが、都立高校の復活により、ようやく受験業界も受験者側に立った変革が始まります。無駄に学費を請求する私立、進路指導もいい加減で、学校独自の売りもない私立は淘汰されていく時代がくるでしょう。