出身校は、男子にとって踏み台、女子にとって揺りかごか?

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 カテゴリ「用語」に、少しずつ放言は書いていますが、カテゴリ「放言」も作りました。さて、出身校、または母校は皆さんの良き思い出の一部になっていると思いますが、それを前提とした上で放言をします。
 まず、男子にとって出身校は踏み台なんだと思います。男子にとって、志望校の選択条件は、大学進学実績優先です。創立100年以上の伝統校で、過去に難関大学合格者を多数輩出した名門校であっても、現時点で進学実績が悪ければ、志望候補になりませんし、創立10年程度の新設校でも、進学実績が伸びていれば、志望候補になります。男子にとって重要なのは、同じ学校にライバルがいるかどうかであって、将来に向けての「踏み台」です。過去や伝統は関係ありません。
 この話をすると「出身高校閥」という反論が来ますが、結論から言いますと、そんなものに期待しても意味がありません。社会人として努力した結果、同窓がたまたま周囲にいたことはありますが、怠けている後輩を、同窓だからという理由だけで、引き立てることは絶対ありません。努力している別の高校の後輩を引き立てます。この「出身高校閥」については、いずれ詳しく「放言」か「用語」で触れるかもしれません。
 さて、女子の場合ですが、多少事情が異なります。女子は伝統校で女性としてのマナーを身につけ、良妻賢母として良家に嫁ぐことが重要視された時代がありました。今の時代こんなことを社会的に責任ある立場の人がいうと失言の危険性がありますが、ここは匿名のブログなので事実を書いていいでしょう。
 そもそも女子校の設立目的は良妻賢母を育成するためのもので、難関大学に進学させることなんて想定されていません。良妻賢母同士のネットワークを女子校在学中に構築し「閨閥」として社会を裏から支える潤滑油の役割を期待されています。その意味では、女子にとって出身校は「揺りかご」なんだと思います。女子校を単なる進学実績や偏差値で判断していては本質を見失います。
 私のように地方出身者で高度成長期に生まれた世代は首都圏女子校の格付けが分からないので、会話の裏文脈が読めませんが、古くから東京に住んでいる世代には暗黙の格付けがあるようです。特に今の受験生の祖父母の世代には、まだそれが明確に意識されていて、「○○女子に行くのなら学費を援助するが、○○女子は聞いたこともない。金がないなら公立中にいけ。」という話が本当にあるぐらいです。
 ということで、「主要女子中在籍時経費ランキング」を次の項目で紹介します。今更、女子校の格付けなんてナンセンスですが、多少なりとも、古い世代との会話を凍りつかせないために、予備知識は必要です。