攻玉社

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(現役の数値で分析、[男][女]はそれぞれ該当学年の入学時偏差値、参考情報として既卒者を全て一浪とみなして合格数を掲載)

年度 卒数 東現 早現 慶現 早慶 東既 早既 慶既 率図
2006 61 244 6 41 46 11.54% 0 24 17 ####
2007 57 239 7 42 46 12.27% 0 19 21 ####
2008 58 254 9 76 44 14.30% 0 18 14 #####
2009 59 238 6 66 48 13.87% 3 21 20 #####
2010 62 242 15 125 91 27.34% ##########
2011 62

 2010年度のサプライズの一つは攻玉社でしょう。それ以前は東大早慶合格率は10%前半で安定して推移していたのが、2010年度は27%と御三家に匹敵する数値を出しました。

 理由として帰国子女の貢献を上げる主張があります。以下のブログで議論が行われています。

 帰国子女についてコメントしますと、現在、東大に帰国子女枠募集がいくつあるのか知りませんがほんの一部だと思います。一般募集の試験で、中国語を選択した中国人が有利になったという話もありますが、大学がそういう方針なので、一般受験者はそれに打ち勝つ得点を総合力で出すしかありません。
 さて、よく「帰国子女枠受験」と「帰国子女の受験」を混同する人がいますが、後者は、帰国子女が一般入試で合格したというだけで、帰国子女が優遇されているわけではありません。東大に合格するに足る総合力があったというだけで、海外駐在経験だけで入試が有利になることはありません。たまたま、今回の攻玉社は、優秀な帰国子女を多く確保していただけで、「帰国子女=特殊能力の持ち主」ではありません。
 2011年度も同様に、攻玉社が帰国子女募集戦略で好調を維持できるのなら、それはひとつの有効な戦略だと思います。中学受験のために3年間の塾通いで御三家を目指すよりも、語学的素養を身に着けて中堅私立に行ったほうが、将来社会で必要とされる人材への近道ということも考えられます。「大手塾のカリキュラム=絶対」ではありません。