指標定義2016 - 番外:七帝一工医調整率

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※この記事の投稿日は2月21日です。

 七帝早慶調整率は、首都圏の不利を補うために旧七帝大に早慶の合格数を指標に加えたものですが、国立大学で統一すべきという意見もあります。早慶の代わりに、一橋大、東工大、医歯大医学科で評価するのがこの指標です。ただ、資料の収集難易度から今後も継続的に評価するかどうかは未定です。

指標名称と対象大学

  • [TH] は東北大、[II] は東京医科歯科大医学科、[医]は旧帝大医学科
対象 指標名 別名 TH II
全国 七帝調整率 七帝大率
全国 七帝一工調整率
全国 七帝一工医調整率

七帝調整率(七帝大率)

 旧七帝大の難易度と累積募集定員を調整比に使用したものです。調整比の理論的詳細は七帝早慶調整率*1を参照してください。

大学 東大 京大 阪大 名大 東北 九大 北大
調整比 1 2 3 4 5 6 7
上の逆数 1.000 0.500 0.333 0.250 0.200 0.167 0.143
  • 七帝調整率=(東大+京大÷2+阪大÷3+名大÷4+東北÷5+九大÷6+北大÷7)÷卒数

七帝一工調整率

七帝調整率だけだと、首都圏の進学校が不利になります。これは、首都圏で地元旧帝大である東大は、旧帝大のなかで最難関で、しかも合格ボーダー層は、合格見込みの高いほかの旧帝大に志望替えせず、早慶を併願してそのまま早慶に進学することが多いからです。ただ、一工に志望替えをする合格ボーダー層もいるので、この指標は早慶でなく一工で評価するものです。調整比は、難易度のみを考慮して、一橋大=京大、東工大=阪大とします。

大学 一橋大 東工大
調整比 2 3
上の逆数 0.500 0.333
  • 七帝一工調整率=七帝調整率+(一橋÷2+東工÷3)÷卒数

七帝一工医調整率

 各大学には、突出して難易度の高い医学部医学科があります。七帝早慶医調整率では、旧帝大の医学部医学科を合格数を分子に加えます。首都圏では東大理3はきわめて難易度が高いので、東京医科歯科大も指標に加えます。旧帝大では重複評価になるので、調整比は複雑な式になりますが、調整比の逆数を見ると、東大よりも得点が高くなることがわかると思います。

大学 東大医 京大医 阪大医 名大医 東北医 九大医 北大医 医歯医
調整比 1/(1+1) 1/(1+1/2) 1/(1+1/3) 1/(1+1/4) 1/(1+1/5) 1/(1+1/6) 1/(1+1/7) 1
上の逆数 2.000 1.500 1.333 1.250 1.200 1.167 1.143 1.000


  • 七帝一工医調整率=七帝一工調整率+(旧帝大医学科+医歯大医学科)÷卒数