指標定義2016 - 東大早慶調整率

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※この記事の投稿日は2月7日です。

大学 総合格数 東大比 調整比 調整比の逆数
東大 3108 1.000 1 1.000
早大 17370 5.589 6 0.167
慶大 8558 2.754 3 0.333

 さて、前回紹介した東大早慶合格率ですが、全国規模で比較すると問題があります。東大早慶合格率は3つの大学を併願したときの評価値になります。首都圏では東大早慶の併願が一般的ですが、全国的にみると、国立大学単願が主流です。もちろん、地方でも国立大学と私立大学を併願受験しますが、それは浪人を避けるという目的が強く、非常時の保険という意味合いが強くなります。どちらに進学しても満足という組合せはなかなかありません。

  • 首都圏: 東大と早慶を併願受験して、東大不合格なら早慶に進学する。
  • 地方: 東大もしくは第一志望の国立大学に不合格になりそうなら、合格可能性の高い他の国立大学を受験する。

 上記のように地方の価値観に指標を合わせる場合は、東大早慶の合計では数値が過大評価になるので、平均を計算する必要があります。大半の進学校は平均することで十分です。ところが、東大合格数が極めて多い一部の学校は、東大合格数の6倍も早大に合格したり、3倍も慶大に合格したりすることはないので、平均値が東大合格数より小さくなるときは、東大合格数を採用します。

  • 東大早慶調整率=最大(東大, 平均(東大, 早大÷早大調整比, 慶大÷慶大調整比))÷卒数
    • =最大(東大, (東大+早大÷6+慶大÷3)÷3)÷卒数

校名 式1 最大 式2
西 327 22 186 92 (22+186/6+92/3)/3=27.9 27.9(∵22<27.9) 27.9/327=0.085 8.5%
日比谷 315 37 150 122 (37+150/6+122/3)/3=34.2 37(∵37>34.2) 37/315=0.117 11.7%

 西は東大早慶にそれぞれの調整比で割り、平均したもののほうが大きく、日比谷は東大単独のほうが数が大きくなっています。