※この記事は11月03日に書いています。
年度 | 学年 | 千葉 | 船橋 | 合計 |
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2010 | 中3 | 22 | 2 | 24 |
2011 | 高1 | 19 | 3 | 22 |
2012 | 高2 | 31 | 4 | 35 |
2013 | 高3 | 25 | 9 | 34 |
2014 | 大1 | 21 | 10 | 31 |
今回は、高校募集に注目してみます。高校受験をする生徒が県千葉の中高一貫生を意識し始めるのは、2011年の受験からです。2011年に県千葉に高校入学する生徒は、同級生に中入生を迎えます。基本的に公立トップ校に入る生徒は、公立中のときに、生徒会や部活でリーダー的活動をしていた生徒が主流です。中入生を意識するなと言っても、一定の割合で意識はするでしょう。そして、一定の割合で、中入生と合流する高校は避けるはずです。県千葉を避けた生徒は、普通に考えると、同じ受験学区の県船橋に流れるでしょう。
これは都立一貫校にも言えます。都立高校改革後、伸び率が高いのは、都立重点校(完全高校募集校)と都立中等教育学校(完全中学募集校)になります。都立併設校(中学高校募集混合校)は、中入生、高入生どちらを重点的に指導するか中途半端な状態になっています。
一方、県立船橋だけに着目すると、近年の躍進は不可解な現象です。2013年の9人だけだと単年度の例外的な現象だといえますが、2014年も10人なので例外とは言えません。そして2014年の3年前2011年は県立千葉の中入生が高校に入学する年でもありました。来年も県立船橋が二桁を超えるようであれば、これは確変とも言えます。
もともと、公立二番手校は、公立トップ校が躍進したあとに、高校受験が活性化されてその雁行現象で徐々に伸びていくのですが、千葉県はそうはなっていません。県立船橋の不可解な躍進は、中入生との合流を敬遠して、県立千葉から優秀層がシフトしていると考えると納得できるものがあります。