県立千葉が中高一貫化したら県立船橋が躍進した! - 千葉県の学区人口

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※この記事は11月03日に書いています。

 「風が吹けば桶屋が儲かる」という諺があります。一見関係ない事象が実は相互に影響があったという例えです。千葉県にも最近不可解な事象が発生しています。県立船橋が地味に東大二桁合格に復活しました。
 まず、千葉県の公立高校の学区について簡単にまとめます。

  • ◎印は学区、○印は隣接学区
学区 代表市 1 2 3 4 5 6 7 8 9 学区人口 学区+隣接
第1 千葉市 _96 5679 480 8652
第2 船橋市 209 4464 474 2568
第3 柏市 _97 4381 377 6889
第4 佐倉市 _70 8044 523 9036
第5 香取市 _28 5025 120 4512
第6 東金市 _21 1443 239 6877
第7 茂原市 _22 6686 212 5897
第8 館山市 _12 9753 _95 8775
第9 市原市 _60 2336 192 4454
合計 619 7784

 千葉県は、半島のため、拠点都市が海岸沿いに分断され、全県で縦横に交通機関を整備することが不可能です。交通機関の制約を考慮して、高校受験では全県学区でなく、学区制を採用しています。9つの学区があり、隣接している学区同士は相互に高校受験が可能です。例えば、第1学区にある県立千葉高校を受験する資格のある隣接学区は2,4,6,7,9学区で、学区人口と隣接学区人口を併せると約480万人です。これは、千葉県人口の約620万人の約77%です。実際に物理的に通学可能な範囲と変わりありません。このように学区制限があるといっても、それほど制約は多くありません。
 学区別の人口を見てまず気づくことは、第2学区人口の多さです。209万人で、これは、全県の3分の1を占めます。この第2学区には県立船橋高校があります。第1学区と第2学区は相互に隣接学区なので、両学区の受験生は県立千葉高校県立船橋高校を自由意思で選択することができます。