平成26版都立高校入試改革について - 都立の火は消えるのか

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 ネットやブログでいろいろ話題になっているので、私も都立高校入試改革を評価してみました。一番、影響が大きいのが特別選抜枠廃止でしょうね。私立一貫校から都立重点校へのバイパス路がかなり狭まりました。といっても、私立一貫校に客観的な調査書を発行してもらい、一般枠で合格する方法は当然あります。
 調査書の実技4教科への2倍評価については、確かに一部の生徒は影響を受けるでしょうが、そもそも都立重点校を目指すような生徒は変化に対する適応力は高いほうなので、柔軟に対応できると思います。いずれにしろ、学力検査と調査書の配分については7:3で現状と変わりありません。これについては一般の都立校のほうが影響が大きいでしょう。特に5:5の配分を採用している高校にとっては、学力検査重視に転換します。
 ネットでは悲観的な論調も多く、都立暗黒時代に後戻りかという論調もあります。ただ、重点校指定とかは、依然として継続していますので、ダメージは最小限に押さえられると思います。ただ、マインド面で退行と判断されると制度以上のダメージを受ける可能性があります。(グループ合同選抜制度は、制度的にそれほど悪いものではありませんでしたが、学校群のイメージから、「改革=都立潰し」と判断されて、更なる都立離れが進みました。)