都立小中高一貫教育校 - エリート教育って何ぞや!

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※この記事は8月25日に書いています。

 東京都は中高一貫校の躍進に気分を良くしたのか、小中高一貫校の構想をぶちあげました。不思議なのは、エリートを育成するには早い段階で選抜を行ったほうがいいという信仰があることです。東京都の役人もそうです、保護者も不思議とそう考えています。
 ところで、知能指数の高い幼稚園児を適性検査で集めて、リーダシップ、創造性、探究心のお題目を教えたら、それで真のエリートが出来上がるんでしょうか?
 真のエリートとは、「1を聞いて10を調べる能力」が求められます。10を聞いて10しか調べられないなら、それはエリートではありません。10を聞いて10を調べることを期待する家庭は、私立に行かせればいいだけです。公立が面倒をみるような分野ではありません。
 公立がやるべきエリート教育は、普通の公立小中で1を聞いて10を調べる能力のある生徒を発掘して、難関大学への橋渡しとなる高校を用意することです。

補足

 英語教育だけは、今の公立の義務教育では不足している面もあります。個人的な提案は、小学校は週休2日にして、土曜日だけ英語教育機関に通わせることです。国数理社は、日本語の運用能力があれば、1を聞いて10を調べることは可能ですが、英語だけは最初の一歩が困難です。だからといって、今、公立小で導入されている英語のダンスなんて全く意味がありません。英語は小学校から切り離し、専門の英語教育機関で習熟度別に教育したほうが効率的です。