※この記事は8月25日に書いています。
東京都は中高一貫校の躍進に気分を良くしたのか、小中高一貫校の構想をぶちあげました。不思議なのは、エリートを育成するには早い段階で選抜を行ったほうがいいという信仰があることです。東京都の役人もそうです、保護者も不思議とそう考えています。
ところで、知能指数の高い幼稚園児を適性検査で集めて、リーダシップ、創造性、探究心のお題目を教えたら、それで真のエリートが出来上がるんでしょうか?
真のエリートとは、「1を聞いて10を調べる能力」が求められます。10を聞いて10しか調べられないなら、それはエリートではありません。10を聞いて10を調べることを期待する家庭は、私立に行かせればいいだけです。公立が面倒をみるような分野ではありません。
公立がやるべきエリート教育は、普通の公立小中で1を聞いて10を調べる能力のある生徒を発掘して、難関大学への橋渡しとなる高校を用意することです。