学区撤廃で公立高校はどうなったか? - 2007年-2012年

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※この記事は2月16日に書いています。

 学区撤廃以後の2007年から2012年の6年間を見ていきます。

2007 2008 2009 2010 2011 2012
浦和 33 33 36 29 30 40
旧第一公立 9 8 14 19 19 23
旧第二公立 5 7 10 8 6 8
旧第五公立 0 1 0 0 0 0
旧第六公立 0 1 2 4 1 3
旧第七公立 0 1 0 0 1 0
旧第八公立 2 8 9 1 1 4
公立計 16 26 35 32 28 38

 学区撤廃によって、埼玉県高校入試のそのものが変容してきました。浦和一極集中ではなく、浦和雁行現象によって、公立高校が全体的に伸びてきました。ただ、6年間も経過すると、旧学区による優劣も明確になってきました。伸びてきたのは、旧第一学区の2番手校で、旧第一学区(さいたま市)と隣接している旧第八学区(春日部、越谷)はここ3年不振です。
 旧第二学区(川越、所沢)は学区撤廃前後で大きな変動はありません。これは、元々この地区は都内私立の影響が強い地域だからです。
 県計では、学区撤廃直前の61名から、この6年間で114名へと大幅に伸ばしています。学区撤廃による浦和高校の躍進が心理的に地元指向を強くしたのでしょう。中学受験においても埼玉県内で急速に地元指向が強まり、旧第一、第八学区の私立が急速に伸びてきました。

2007 2008 2009 2010 2011 2012
旧第一私立 1 5 12 8 18 15
旧第二私立 12 9 10 10 10 9
旧第五私立 0 0 1 2 0 2
旧第六私立 1 0 0 0 0 0
旧第八私立 6 14 7 8 18 10
私立計 20 28 30 28 46 36
県計 69 87 101 89 104 114