閉鎖通学圏 - 年度変化

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 今回は、閉鎖通学圏内での東大合格層の移動を追跡します。2010年度の合格数とその割合、2011年度の合格数とその割合、そして、それぞれの差を計算します。

都県・区分 2010 割合 2011 割合 増減
茨城・公立 31 2.06% 47 3.01% 0.95%
茨城・私立 19 1.26% 20 1.28% 0.02%
千葉・公立 33 2.19% 38 2.43% 0.24%
千葉・私立 70 4.64% 50 3.20% -1.44%
埼玉・公立 61 4.05% 58 3.72% -0.33%
埼玉・私立 28 1.86% 46 2.95% 1.09%
東京・公立 90 5.97% 99 6.34% 0.37%
東京・国私立 910 60.38% 941 60.28% -0.10%
神奈川・公立 44 2.92% 37 2.37% -0.55%
神奈川・私立 221 14.66% 225 14.41% -0.25%
合計 1507 1561

 2011年度は首都圏全体で東大合格数が増えたのですが、それは首都圏が好調だという意味で、内部には好調不調があります。それぞれの増減がどの地域で移動したのか推測してみます。これは簡単な推測モデルなので、実際には遥かに複雑な移動が行われています。

区分 増減 茨公 茨私 千公 千私 埼公 埼私 東公 東私 神公 神私
茨公 0.95% 0.95%
茨私 0.02% 0.02%
千公 0.24% 0.24%
千私 -1.44% -0.95% -0.02% -0.24% -0.23%
埼公 -0.33% -0.33%
埼私 1.09% 0.33% 0.76%
東公 0.37% 0.37%
東私 -0.10% 0.23% -0.76% -0.37% 0.55% 0.25%
神公 -0.55% -0.55%
神私 -0.25% -0.25%

 例えば、首都圏で60%を占める東京都内国立私立勢は、全体では0.10減ですが、上記のような分析を行うと、埼玉私立と都立へ優秀層が回帰し、千葉私立、神奈川県から優秀層の流入が増加したことが分かります。