都立日比谷高校出身中学校 2011

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 昨年度*1も資料を引用させていただいたので、今年度も引用します。

私立中学校からの合格者は20名→27名、

 とありましたが、在京で系列高校がある、いわゆる中高一貫校である国私立中学からだと30人のようです。日比谷高校の募集人員は254名なので、9人に1人以上が一貫校の出身者になったようです。これは40人クラスでは4人以上いることになります。

「日比谷は絶対に中高一貫校にはなりません。意地でも3年間の学校であり続けます。」

 実際のところ、都内から俊英を集めれば、東大に合格するためには3年間で十分です。理科3類を目指すのでなければ、御三家レベルの生徒でも多くは高校2年の夏まではのんびりしています。中には、高校3年の学校行事が終わるまで、学園生活に打ち込み、高校3年の残り半年と浪人の1年間を使って東大に合格する生徒も少なくありません。その意味では、高校受験からでも、高校1年から計画を立てて、3年間を有意義に過ごせば、東大に合格するには十分な期間です。
 進学を目的とした場合、中高一貫校のほうが有利ですが、それならスポーツを目的とした中高一貫校があってもいいと思います。実際あるとは思いますが、高校スポーツで活躍する高校はほとんどが高校から優秀な選手を受け入れています。多分、その理由は、

  • 中学生から多額の設備費と育成費を掛けても、思ったほど伸びない……。優秀な選手を高校でスカウトするほうが効率がよい。

 名スカウトでも、12歳で子供の才能は読めないということでしょうか。実際、プロ野球で活躍している選手にも、高校1年生のときまでは全く期待されていなかったという逸話を残している選手はかなりいます。
 高校受験からでも優秀な生徒は発掘できるという絶大なる確信があるからこその、日比谷の決意なのかもしれません。