中入生と高入生

スマホで表を見る場合、画面を横向きにし、必要ならPCビューにしてください。

 読み方は、中入生(ちゅうにゅうせい)と高入生(こうにゅうせい)です。意味は、それぞれ「中学募集で入学した生徒」と「高校募集で入学した生徒」です。
 この用語は、まだ国語辞典にはないはずです。ネット用語か業界用語か知りませんが、いつの間にか使われはじめ、徐々に市民権を得つつあるようです。学校の公式サイトで使われている例もあります。
 ただ、出自が怪しいという意味で、私は「中学募集生」「高校募集生」と言い換えるときもありました。語呂も良くそろそろ市民権を得てきたようなので、「中入生」「高入生」で統一したいと思います。
 慎重になっていたのは、対象が人だからだと思います。同じくネット用語である「確変(かくへん)」は平気で使っています。これは対象が学校や合格実績だから抵抗がなかったのでしょう。「確変」は「確率変動」の略で、パチンコ業界用語です。ある特定の穴に入れるなど、特定のトリガーで、従来と違う確率で玉が出始めることをいいます。これを受験業界に当てはめると、従来は中堅高校だったのが、ある時に東大合格者をまとまって出すことで、それがトリガーになり、優秀な生徒が急速に集まり、東大合格者輩出校に豹変することに言います。
 週刊誌では「大躍進」とかありますが、躍進は単に大学合格実績が伸びたという一時的な現象を説明しただけで、学校が内部で難関進学校に変容したというニュアンスがありません。やはり、「確変」という用語が必要です。