放言

センター試験廃止のニュース

センター試験廃止の功罪 受験戦争更に激化も 一発勝負なくなり受験生の負担減 http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130607/dms1306071532023-n1.htm センター試験廃止に関して、6月3日の記事『東大早慶合格率ランキング2013 - 完全高校募集校…

早慶に合格しながら入学辞退した人たち

それは国立大学に合格したからでしょう。もともと複数合格の人は必ずどれかは辞退しなければならないし、合格しても浪人するひともいる。いや週刊誌が調べるでしょう。いろいろ意見はあると思いますが、実際の一般入試でどれだけ辞退者がいるか見てみましょ…

偏差値による加重平均???

某雑誌の「中高一貫校・高校ランキング」特集を見たのですが、開成が全国40位になるなど、正直トンチンカンなランキング表を見ました。雑誌の名前は伏せておきます。 ご丁寧にも、(おそらく)大学通信社から国立100大学のデータと、予備校から偏差値表…

人材輩出力としての東大早慶合格率、七帝大率

このブログでは首都圏では、東大、早大、慶大の着目し、今年からは、全国を対象に、七帝大(北大、東北大、東大、名大、京大、阪大、九大)に着目しています。 この枠組みだと、国公立大学医学部が含まれないので、高校の本当の学力ランキングにはならないの…

寒村の孤独、異国の孤独

※この記事は3月16日に書いています。 本当は東大前期の合格発表があったので、それに関する記事を書きたい気もするのですが、雑誌早売りの情報でも3月12日からです。ブログ日時3月11日ではフライングになってしまうのでまた放言を書きます。 先日の…

ブログ読み比べ

※この記事は3月16日に書いています。 読者コメント欄で興味深いブログのリンクが紹介されていました。ちょうど私の記事と重なっているものがあるので紹介します。同じ数値をどう解釈するかの問題ですが、読み比べて読者に方に判断してもらったほうがいい…

東大生の9割はいらない子なのさ

才能の世襲、努力の世襲 私にとっては、確かに教育機会による多少ハンディはあっても本人の意思さえあれば挑戦可能な東大入試は十分に公平な制度に思えるのですが、その多少のハンディさえも気になる方は、多分、東大合格によってバラ色の人生が開けると思っ…

才能の世襲、努力の世襲

東大生の親の年収が高い理由 上記の記事のコメント欄にもたくさんのコメントが付きました。もっと、記事の内容そのものに反論がくると思ったのですが、記事の内容には同意の上でのコメントでした。 一件だけ、前提そのものに反論がきていますが、 >親の平均…

東大生の親の年収が高い理由

2月20日の記事*1で多くのコメントが付きました。特にコメント欄で紹介した東大生の親の年収の記事*2 には改めていろいろな見解があることがわかりました。 実際の東大生を見ずに、数字だけを眺めていると、「ほらみろ、東大に入るために塾や予備校やいい…

教育機会のノーサイド2 - 中学受験塾の功罪

教育機会のノーサイド2 - 目次 ※この記事は2月23日に書いています。 実は、これが底辺校さんからの最初の問題提起だったのですが、簡単に触れます。私は、中学受験塾なんて需要がなくなれば淘汰されるから、問題点があってもあまり関心はなかったりします…

教育機会のノーサイド2 - 子供が飛翔しない場合

教育機会のノーサイド2 - 目次 ※この記事は2月23日に書いています。 「百歩譲って、『飛翔する=自主的に勉強を始める』という主張はわかる、それなら公立中でも成功するだろう。しかし、子供が飛翔しない場合はどうするんだ。飛翔する前に悪い方向に影響…

教育機会のノーサイド2 - 子供はいきなり飛翔する

教育機会のノーサイド2 - 目次 ※この記事は2月23日に書いています。 前回は数字の裏づけが必要だと言いながら、今回は『子供はいきなり飛翔する』なんて主観的な表現をします。でも、これこそが教育の本質です。 (1) 学校や塾で良いカリキュラムと優れた…

教育機会のノーサイド2 - 読者コメント欄にて

教育機会のノーサイド2 - 目次 ※この記事は2月23日に書いています。 先日の『教育機会のノーサイド*1』で思わぬ反響を呼び、読者コメント欄が盛り上がりました。5人の方からコメントをいただいたのですが、4人の方は現在の東京都の教育改革を前向きに評…

教育機会のノーサイド2 - 目次

教育機会のノーサイド2 - 読者コメント欄にて 教育機会のノーサイド2 - 子供はいきなり飛翔する 教育機会のノーサイド2 - 子供が飛翔しない場合 教育機会のノーサイド2 - 中学受験塾の功罪

教育機会のノーサイド

私は、このブログの中で、私立を、特に高校募集をしていない私立を批判しています。でも、私は私立による教育そのものを否定しているわけではありません。私立を経営するのであれば高い授業料に見合った教育をしてほしいということです。少なくとも、ゆとり…

公立トップ校への一極集中か、公立トップ校による雁行現象か

学区撤廃の影響は、東京都も埼玉県も公立トップ校への一極集中で終わるのではないかと、多くの受験関係者は予測していました。 実際のところ、東京都も埼玉県も、日比谷一極集中や浦和一極集中が一時的に起きたあとに、二番手校、三番手校も同様に伸びてきて…

裾野を広げなければ頂上は高くならない『脱ゆとり教育』

東大二桁合格校列伝 - 最終回 2012年愛知県(◎海陽) 前日の記事を読むと、世の中には優秀な人材とそうでない人材と隔絶されて二種類の人材がいるように読めます。ただ、前日の記事そのものに補足を追加すると、その記事の内容の焦点がぼけてしまいますので、…

東大二桁合格校列伝 - 前半終了:真の高校閥

※この記事は11月10日に書いています。 東大二桁合格校列伝 - 目次 前回、週刊誌による官庁局長級出身高校別ランキングは茶番だといいましたが、実は、その表にこそ別の高校閥の真実が隠されているのです。具体的な高校名は失念したというよりあえて隠し…

東大二桁合格校列伝 - 前半終了:都市伝説としての高校閥

※この記事は11月10日に書いています。 東大二桁合格校列伝 - 目次 サンデー毎日には、受験閑散期には高校閥の特集が一年に一回は載ります。実際、週刊誌の受験特集は、「この記事を読み終わったら、あなたは子供に必ず中学受験をさせざるをえない気持ち…

東大二桁合格校列伝 - 前半終了

※この記事は11月10日に書いています。 東大二桁合格校列伝 - 目次 ここまで、東大二桁校各校列伝として、1950年から1968年までの二桁達成校を紹介してきました。期間として18年間です。1969年から2012年までは、43年間あります。前…

誕生日当てクイズと早慶合格数

6月21日のコメント欄に読者の方から女子校ランキングの評価をしてほしいとの書き込みがありました。最近、更新が遅れ気味で一時期は一ヶ月以上も日記が遅れていましたが、ようやく新シリーズの『東大二桁合格校列伝』も軌道に乗り、現実に追いつくことが…

朝三暮四と私学助成金 その2

門をくぐればライバルがいて、門を旅立ってもライバルは常に心のなかにいる 朝三暮四と私学助成金 前々回、前回と思ったことを書きました。まず、名門校なんて所詮行政の思い付きで移ろうものです。次に、高校(もしくは中高一貫校)を選ぶ最大の目的は生涯…

朝三暮四と私学助成金

先誑之曰、與若芧、朝三而暮四、足乎。衆狙皆起而怒。俄而曰、與若芧、朝四而暮三、足乎。衆狙皆伏而喜。 《中国、宋の狙公(そこう)が、飼っている猿にトチの実を与えるのに、朝に三つ、暮れに四つやると言うと猿が少ないと怒ったため、朝に四つ、暮れに三つ…

門をくぐればライバルがいて、門を旅立ってもライバルは常に心のなかにいる

※この記事は6月16日に書いています。 学校群15年史の最後に読者の方からコメントが付いていたのですが、この6月から部署が異動になり仕事が忙しかったので、返信もできずにいました。長々と文章を書くのは性分でないので、私が高校や大学に求めるもの…

「教えてやる!東大は『開成より』簡単だ!!」

「教えてやる! 東大は『開成より』簡単だ!!」 一都四県(東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城)で開成に中学受験で入学できるのは300人、東大に大学受験で入学できるのは1500人です。だから、東大は『開成より』簡単です。こう書くと狐につままれたよ…

優秀な子を奪い合うのが進学校か

コメント欄の質問で、「進学校は優秀な子の流入出で合格実績が決まり、学校独自の教育の成果が見えてこない」という指摘がありました。重いテーマなので、回答を保留していたのですが、綺麗事を書いても仕方ないので、表題をより過激にして放言シリーズで記…

受験の南北問題 4 - 名門公立高の存在

受験の南北問題 - 目次 埼玉・千葉・茨城を後背地に持つJR中央線以北では、費用対効果による学校選びが優勢になってくると説明しました。あくまでも、相対的なものなので、「うちは、埼玉県在住だけど、学校選びは校風と伝統を最優先にしています」という…

受験の南北問題 3 - 公立中リスク

受験の南北問題 - 目次 前回の記事で、費用対効果で費用ゼロで東大に合格する道を紹介しました。「公立中→公立高→東京大学」の道です。しかし、ここに大きく立ちはだかるのが公立中リスクです。公立中は基本的に学区が決まっており、選抜試験もありません。…

受験の南北問題 2 - 費用対効果

受験の南北問題 - 目次 前回の記事で、費用対効果について質問がありました。確かに何に対しての費用対効果か明確にしないと、十人十色の解釈があり、以後の記事の内容が伝わりにくいと判断しました。 私の定義する費用対効果の「効果」は学習到達度です。そ…

偏差値操作について 5 - 結論

偏差値操作について - 目次 上記のように偏差値操作の理論を紹介しましたが、操作が意図的に行われようが無意識であろうが、統計上は何ら違いはありません。該当校に80%以上の確率で合格するには、偏差値表に載っている偏差値が必要であることには変わり…